◎ポイント10:コロナワクチン接種を受けるか受けないか

 季節性インフルエンザワクチンは、65歳未満の健常者において、インフルエンザの発病割合が70~90%減少するという有効性が示されています。今回のコロナワクチンは、多くがそれ以上の効果があることが治験データで示されていますので、「少なくとも、副反応などのデメリットを上回る効果」が期待できると感じています。

 しかし、コロナワクチン接種を受けるか受けないかは、最終的には個々の意思が尊重されます。個人的には、毎年のインフルエンザワクチン接種を受けているのに、新型コロナワクチンを受けたくない人には、正直、若干の疑問(矛盾)を感じます。また、毎年のインフルエンザワクチン接種をしていない人に、新型コロナワクチンを勧奨することはできないと感じます。

 私自身は、毎年の季節性インフルエンザワクチンを受けていますし、今回の新型コロナワクチンも受けるつもりです。

 しかし受けるか受けないかよりも、このワクチンがどれくらいの期間有効なのか。一生?1年?数カ月?今後も出てくるであろう変異株に対しての有効性はどうなのか、が私の一番の関心です。

 以上、少しでも企業担当者の方のご参考になれば幸いです。

(監修/医師、医学博士、日本医師会認定産業医 武神健之)

◎武神健之(たけがみ・けんじ)
医師、医学博士、日本医師会認定産業医。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。金融業・コンサルティング業・IT業・輸送用機器業・教育業など20以上の外資系企業で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を実施。メンタルヘルス対策なのに、楽しく学べる研修で、不安とストレスに悩まない、落ち込まない技術を広めている。