武田薬品工業グローバル本社東京・日本橋の武田薬品工業グローバル本社 Photo by Masataka Tsuchimoto

国内製薬最大手である武田薬品工業の国内事業部門責任者が交代することが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。残り少ない生え抜き日本人幹部が近く退任し、次期社長候補の一人となる外部出身の元金融マンにバトンタッチする。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

経営中枢で姿消す「生え抜き」
国内事業部門トップが退任へ

 国内製薬最大手である武田薬品工業の国内事業部門「ジャパンファーマビジネスユニット(JPBU)」のトップが交代することが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。

 現職の同部門責任者である岩崎真人プレジデント(62歳)が近く退任する。後任は外部出身の元金融マンが務める。

 武田薬品はフランス人のクリストフ・ウェバー社長兼CEO(最高経営責任者、54歳)の下、ここ数年の間に巨額の企業買収や国内研究所の縮小などを断行してきた。

 世界的なメガファーマ(巨大製薬会社)へと姿を変える中で、経営中枢の顔触れも様変わり。外国人中心となり、生え抜きはどんどん姿を消した。

 経営中枢では、岩崎氏は数少ない武田薬品の生え抜き社員だった。