「世界で最もイノベーティブな洗剤会社」と言われ、21世紀のビジネスモデルとして注目を集めるメソッド社の秘密に迫る連載第2回。今回は、メソッドの躍進の原動力である「環境とデザインの融合」への取り組みについて明らかにします。
これまでなかった、まったく新しいパッケージ
右の写真をご覧ください。この色とりどりの商品は、なんだと思いますか?これまで、大勢の方々に同じ問いかけをしてきましたが、「新種のリキュールですか?」「ドレッシングですか?」「なんていう食用オイルですか?」などなど、さまざまな答えが返ってきました。「これは洗剤です」と初めから紹介しないと、なかなか言いあてられる人はいません。
今まで、わざわざそんな説明が必要な洗剤などあったでしょうか?これこそまさにメソッドの挑戦が革命と言われるゆえんなのです。
メソッドの創業者である二人の若者、エリック・ライアンとアダム・ローリーが目指した洗剤業界における環境とデザインの融合は、この業界でまったく実現されていなかったことを素朴な疑問として問いただしたところから始まりました。
その最も特徴的な点は、パッケージデザイン、目立つカラーリング(色合い)、そして優れたフレグランスにあります。洗浄力に関しては洗剤という機能上、当然高いレベルが求められます。ただし、これだけは使ってみなければわかりません。メソッドはこれらすべての分野において、トップを達成しようと取り組みました。