スタートアップ企業が一同に介し、自社のサービス/ハードウェアの展示、売り込みを行うイベント。なかでも、約30社が参加し、3日間"デモ合戦"を繰り広げ、賞金5万ドルを争う"Startup Battlefield"が有名
マイケル・アーリントンという人物をご存知だろうか? 主にIT系スタートアップ企業の話題を中心としたニュースを配信するメディア「TechCrunch」を、個人のブログからスタートさせた人物で、米TIME誌恒例の「最も影響力のある100人」にブロガーの代表として選ばれた人物だ。現在、TechCrunchの編集長は退任しているものの、投資家として、また情報の発信者として米スタートアップ業界では揺るぎない影響力を持っている。
今回、TechCrunchが主催するイベント「TechCrunch Disrupt 2012」(カリフォルニア州サンフランシスコで9月9日~12日開催)にて、そのアーリントンに遭遇。(彼は、このイベントのステージでFacebookのマーク・ザッカーバーグに、IPO後初のインタビューを行なっている)
米スタートアップのキーマンに、現在のソーシャルがビジネスに与えている影響はどれくらいのものか? また、日本のスタートアップにどのような期待をしているのか? 聞いてきた。
ソーシャルグラフを使用した新サービスがトレンド
要注目は自動車修理工!?
岡本 Expect Labs、Gyft、Lit Motors、Prior Knowledge、Saya、YourMechanic、そしてZumperというスタートアップが、クリエイティビティを競い合って最終審査に残った今回の「Startup Battlefield」について、どのようなトレンドやコンテキストが背景にあったのかを教えてほしい。
アーリントン 現在のトレンドは二つあって、一つはモバイルだ。そして、もう一つはソーシャルグラフで、アメリカではフェイスブックやツイッターがサードパーティの企業に活用されている。