どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化したハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が2月17日に発売されました。本連載では、世界のどこでも通用する、普遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人、必読です。

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10年後、20年後の「建物や街、人」の未来予想図を描き、
知恵と行動力と資本を投じて、不動産投資の好循環を回す

 私自身の大家としての当面の数字的な目標は、1万人の住み手の成長や充実したひと時を最大化できる住宅を提供することである。

 今のところは数棟の不動産を自身で投資開発し、多様で面白いバックグラウンドを持つ住人との輪も広がり、日々楽しく運営させてもらっている。1棟ずつではあるが、使う人や住んでいる人の人生をプラスに影響できるような、素晴らしい建物を創りあげることができれば、何万人という多くの人の人生を変えられるのではないかと思う。

 人を勇気付けたり活気付ける空間や建物が街に少しずつ増えてくれば、街も次第に活気付くし、それぞれの地域の持ち味をいかした街並みが形成されたり、あたらしいコミュニティが生まれることにも繋がる。時間をかけて醸成された魅力ある街というものは、地域住人が自信の持てるものになり、さらに外部からも新しい人々が移り住んでくる。

 こういった好循環を回し始めることができるのは、実は地域のクリエイティブ大家さんだと思っている。本連載で紹介する不動産投資に対する考え方や姿勢、そして手法を駆使して、不動産投資家として何ができるのか、一緒に考えていきたい。

 10年後、20年後、その先の「建物や街、そして人」の未来予想図を具体的に描き、そして自らの知恵と行動力、ちょっぴりの資本を投じて、この好循環を回し始められるのは、まぎれもない不動産投資家であるあなたなのだ。

 だからハーバードでの学びやメガ大家からの教え、そして僕の山あり谷ありの生々しい経験やケースをシェアさせていただきたい。驚異の経済的リターンは粛々と取り組むことで必ず実現できる。

 ただ、そのリターンを創り込む過程が、ワクワクに満ちた旅路となり、巻き込まれた仲間が楽しめるもののほうがよいし、でき上がった建物に住む人々が生き生きとしていたら経済的リターン以上に充実感を得られるものだ。

 ひとりでも多くの不動産投資家が、クリエイティブなプロデューサー型大家となり、建物を変え、人を変え、街を変え、そして成功してくれることが僕なりの不動産投資を通じての社会的インパクトの生み出し方だと考えている。

 みなさんの「なぜ、不動産投資?」に対する答えをここで明確に宣言する必要はないが、この問いがあればこそ、これから始まる山あり谷ありの講義も、成功するためにやらなくてはならない膨大な出題課題にもモチベーションを持って取り組むことができると思う。

 ぜひ、次のような要素について、少し立ち止まって考えてみてもらう時間をとってから進んでもらいたい。