ダイヤモンド編集部が独自試算
大分と宮崎の「JA赤字危険度ランキング2021」
農協(JA)の大淘汰時代が幕を開けた。JAの優勝劣敗を決める鍵は、金融事業に依存することなく本業である農業事業で稼ぐ力を蓄えているかどうかである。
実際に、マイナス金利政策などの影響で“ドル箱”だった金融事業の収益は大幅に悪化しており、金融事業に依存するJAの経営は行き詰まりつつある。本業をおろそかにして、金融偏重傾向を放置してきたJAの末路は、吸収合併などで消えてしまうことになるだろう。
今回、ダイヤモンド編集部が2022年度以降の「金融事業の想定減益額」を独自に試算したところ、調査対象の504JAのうち96JAが赤字に沈む衝撃的な実態があぶり出された。
連載『全国504農協「JA赤字危険度ランキング2021」』では、47都道府県ごとに、単位農協の「金融事業の想定減益額」と「経営健全度(農業関連事業で稼いでいる農協を評価する5指標)」の試算をお届けする。
では、大分と宮崎のJA赤字危険度ランキングを見てみよう。
JAおおいた、JAべっぷ日出、JA玖珠九重、JA大分大山町
【宮崎・JA赤字危険度ランキング2021対象農協】
JA宮崎中央、JA都城、JA延岡、JA日向、JAはまゆう、JAこばやし、JA西都、JA尾鈴、JA高千穂地区、JA児湯、JAえびの市、JA綾町