農業沸騰#2Photo:da-kuk/gettyimages

日本最大の農業商社、JA全農に対抗する企業の包囲網が完成しつつある。特集『JA陥落 農業沸騰』(全21回)の#2では、農業の生産から販売までを支援するプラットフォーマーを目指す九つの企業グループへの農家の期待度、各陣営の強み・弱みを全解剖する。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

九つの企業グループが
数千~1万の農家を囲い込み

 農産物の流通を牛耳っていた農協が弱体化した間隙を突いて、三菱商事やトヨタ自動車などが農業事業に本格参入し、プラットフォーマーの座を懸けて激戦を繰り広げている。

 各社が狙うのは、生産・流通・消費の各段階で寸断されていた食品のバリューチェーンをつなぐビジネスモデルの構築だ。

 ダイヤモンド編集部は、有力農家に対して、どの企業が「プラットフォーマー」として頼りがいがあり期待度が高いとみているのかを、「担い手農家アンケート(アンケートの詳細は本稿末尾を参照)」で聞いた。

 三菱商事やトヨタなど有望視される九つの企業グループのうち、頂点に立ったのはどのプラットフォーマーなのか。アンケート結果を見ていこう。