欧州では何年も前からマイナス金利が続いていた。しかし、新型コロナウイルス禍で預金が急増し、銀行はとうとう預金者に本格的にそれを転嫁し始めている。ドイツの銀行最大手であるドイツ銀行とコメルツ銀行は昨年から、新規顧客に多額を預ける場合は年0.5%の金利を支払うよう求めている。両行は、欧州中央銀行(ECB)が課すマイナス金利に対処できなくなったためと説明している。銀行は顧客の預金が増えれば増えるほど、ECBに多くの準備金を預け入れなければならない。