最高の休憩――お昼時間の応用例

すべての最強テクをいれた休憩を目指そうとせずに、まず、自分に合ったもの、できそうなところから無理なく取り入れてみてください。

ここで、例としてお昼休憩の例を紹介しましょう。

お昼休みには外に出て、早めにランチを終えます。外に出ることで、体を動かせます。

また、外でランチに出られない場合でも、会社の建物から出たり、広いオフィスなら、トイレや休憩所まで歩きましょう。

早めにランチを終え、静かなところで目を閉じます。できれば、近くの公園やオフィス以外の場所を選べるといいでしょう。そのまま静かにリラックスしてみてください。

本書にマインドフルネスのやり方がありますので、試したい方は短いものをぜひ試すといいでしょう。手軽なところで、3人感謝したい人を思い浮かべる。その日に起きたことで3つよかったことなど、どんな些細なことでもいいので、思い出してみるといいでしょう。

誰かと一緒のときには「雑談」をお忘れなく。仕事の話もいいですが、あくまで「雑談」なので、リラックして楽しめる話題を心がけましょう。

オフィスに戻る時間になる前に目を開け、2~3分、YouTubeで何か動画を見ましょう。速い動きだったり、カラフルだったり、自分の視覚に刺激的なものでエンタメ効果抜群のものがいいでしょう。

それが終わったら、オフィスに早足に戻ります。

こんな感じで、運動→自然→マインドフルネス→雑談→エンタメのテクをふんだんに盛り込み、日頃の休憩時間に応用してみてください。

私の初の著書『スタンフォード式生き抜く力』には、コロナ禍を生き抜くヒントを出し惜しみなく凝縮しました。よろしければご一読いただけたらと思います。

(本記事は星友啓公式ブログの人気記事をもとに最新情報を加えて大幅に書き換えたものです)

【参考先】
1, https://desktime.com/blog/17-52-ratio-most-productive-people/ 
2, John Medina, Brain Rules: 12 Principles for Surviving and Thriving at Work, Home, and School. Pear Press, Seattle, USA, 2014
3, Bergouignan, A., Legget, K.T., De Jong, N. et al. Effect of frequent interruptions of prolonged sitting on self-perceived levels of energy, mood, food cravings and cognitive function. Int J Behav Nutr Phys Act 13, 113 (2016). https://doi.org/10.1186/s12966-016-0437-z
4, Jessica R. Methot, Emily H Rosado-Solomon, Patrick Downes and Allison S Gabriel、“Office Chit-Chat as a Social Ritual: The Uplifting Yet Distracting Effects of Daily Small Talk at Work,” Academy of Management Journal, 2020. https://doi.org/10.5465/amj.2018.1474
5, Gary Felsten, ”Where to take a study break on the college campus: An attention restoration theory perspective,
Journal of Environmental Psychology,”Volume 29, Issue 1, 2009, Pages 160-167
6, Cheng, D., Wang, L. Examining the Energizing Effects of Humor: The Influence of Humor on Persistence Behavior. J Bus Psychol 30, 759–772 (2015).
7, Posner, M. I., & Rothbart, M. K. (2007). Educating the human brain. American Psychological Association.
8,Norris, Catherine J et al. “Brief Mindfulness Meditation Improves Attention in Novices: Evidence From ERPs and Moderation by Neuroticism.” Frontiers in human neuroscience vol. 12 315. 6 Aug. 2018, doi:10.3389/fnhum.2018.00315
9, 『スタンフォード式生き抜く力』星友啓著(ダイヤモンド社)

星 友啓(Tomohiro Hoshi)
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/