【ソウル】北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の伝記が出版された。同国は数十年ぶりの深刻な不況に陥っており、国民の士気を高める狙いがあるとみられる。  621ページに上る新著の題名は「偉人と強国の時代」。正恩氏の人生に関しては、これまでも教科書で描かれてきたが、今回の伝記は正恩氏が実権を握ってから最初の10年に関する初の公式の記述だとみられている。  伝記では核兵器や米国主導の経済制裁措置に関する北朝鮮の政策姿勢について説明しているほか、シンガポールや南北国境で行ったドナルド・トランプ前米大統領との首脳会談について15ページにわたり詳述している。