ソフトバンクグループ(SBG)が出資する英金融ベンチャー、グリーンシル・キャピタルの経営危機問題で、渦中の人物に注目が集まっている。鉄鋼という旧時代の産業で新たな帝国を築き上げた印英系の実業家サンジーブ・グプタ氏(49)だ。グリーンシルは今週、英国で破たん申請を行う計画で、グプタ氏絡みの資産を除き、事業の一部を売却する方向で協議を進めている。内情に詳しい関係筋が明らかにした。これに先立ち、クレディ・スイス・グループは1日、グリーンシルに関連した約100億ドル(約1兆0700億円)の投資ファンドを凍結した。背景には、グプタ氏に対するグリーンシルのエクスポージャーを巡る懸念がある。これについてはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がこれまで報じている。