ジョー・バイデン米大統領は5日、ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)メンバーにコロンビア大学法科大学院のティム・ウー教授を指名した。ウー氏はIT(情報技術)大手に対する批判や反トラスト法(米独占禁止法)の実施強化を提唱する論客として知られる。ホワイトハウスによると、ウー氏は大学を離れて技術・競争政策担当の大統領特別補佐官に就く。ウー氏の立場は他の指導的地位と異なり直接的な権限はないが、バイデン政権がIT政策などをまとめる過程で影響力を及ぼすことになる。バイデン氏は連邦取引委員会(FTC)委員長や司法省反トラスト局長など、反トラスト法の実施を率いる主要ポジションの候補者をまだ発表していない。