就活生も絶句する一発アウトな「オワハラ」ワードとは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
企業側が学生に早く就活を終わらせるよう圧力をかける「オワハラ」が問題となっています。採用活動の前倒しが常態化する中、なぜオワハラは起きるのでしょうか?【オワハラ・クエスチョン】を通して、オワハラの実態と問題点を解説します。(特定社会保険労務士 採用定着士、大槻経営労務管理事務所 鈴木麻耶)
「オワハラ」企業だけでなく
就活エージェントも
「オワハラ」とは主に企業の新卒採用において、内定や内々定と引き換えに、学生の意思に反して他社への就活を終わらせるよう強要するハラスメント行為を指します。
企業だけでなく、「就活エージェント」のオワハラ行為も報告されています。エージェントは学生には無料で就活のアドバイスや企業紹介をしますが、仲介業者なので、報酬は入社が確定した段階で企業から成功報酬という形で支払われます。この成功報酬型の金銭的インセンティブの強さが、エージェントのオワハラ行為を助長させる側面とも言えます。
【オワハラ・クエスチョン】
事例1~3の行為はオワハラに当たる?
〈事例1〉
企業 「他社の選考状況はいかがですか?」
学生 「あと1社選考が進んでおり、2週間後に結果が出る予定です」
企業 「そうですか。ただ……弊社としては内定後1週間以内にご意思をいただくルールになっています」
学生 「2週間ほどお時間をいただくことは難しいでしょうか」
企業 「申し訳ありませんが、採用枠にも限りがありますので、1週間以内に承諾か辞退かをご回答ください」
学生 「承知しました。ただ、まだ他社の結果が出ておらず……」
企業 「もちろんご事情は分かります。ただ、皆さん同じ条件でお願いしていますので、特別にお待ちすることはできません」
学生 「わかりました。少し考えさせてください」
企業 「はい。ただし、期限までにご連絡がない場合は、辞退として扱う可能性がありますので、その点はご了承ください」
〈事例2〉
学生 「大変申し訳ないのですが、他社に進むことにしました」
企業 「……そうですか。理由を聞いてもいいですか?」
学生 「業務内容と今後のキャリアを考えて判断しました」
企業 「その点であれば弊社でも十分に経験は積めますよ」
学生 「承知しておりますが、よく考えた上で決めました」
企業 「はぁ……ここまで選考を進めておいて、そのタイミングで辞退ですか?」
学生 「申し訳ありません……」
企業 「大学から推薦もいただいていましたよね?そうなると、大学にも説明がつきにくいのではないでしょうか」
学生 「……(絶句)」
企業 「もう一度、冷静に考え直していただけませんか?」
〈事例3〉
企業 「内々定のご連絡になります。ついては、こちらの承諾書を先にご提出ください」
学生 「ありがとうございます。ただ、まだ他社の選考結果も残っているので、少し検討したいのですが……」
企業 「ご心配はいりません。あくまで形式的な書類ですし、皆さんに出していただいています」
学生 「そうなのですね......承知しました」
それから数週間後――。
学生 「大変申し訳ありませんが、今回は辞退させていただきたくご連絡しました」
企業 「辞退ですか? 承諾書はすでにご提出いただいていますよね?」
学生 「はい。ただ、改めて考えた結果、別の進路に進むことにしました」
企業 「こちらとしては、承諾の前提で受け入れ準備を進めています。今の段階で辞退されるのは困ります」
学生 「申し訳ありません……」
企業 「承諾書の意味は理解した上でご提出いただいていますよね?今になって辞退というのは、あまりに無責任ではないでしょうか」
事例1~3のうち、どの行為がオワハラに当たるでしょうか?







