Photo by Yuiki Okusa
日本の外食企業は現在、国内での市場拡大が見込めないため、海外へ活路を見いだそうとしている。そんな中、ステーキレストランのペッパーランチが欧州へ進出しようとしていることが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。欧州は日本の大手外食企業がほとんど進出していないが、勝算はあるのか。連載『外食バトルロイヤル』の本稿では、ペッパーランチの出店戦略と欧州市場のポテンシャルを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 大日結貴)
ペッパーランチが欧州進出を本格検討
具体的な場所や時期は?
日本の多くの外食企業は、海外展開を事業成長の柱に据えている。国内市場は人口減少や寡占化によって成長が鈍化することが確実。そこで海外に活路を見いだしているのだ。
各社が特に出店を加速させているのは、東南アジアや中国をはじめとするアジア圏だ。人口増加を背景に今後の高い経済成長が期待できる。
そんな中、ホットパレットが運営するステーキレストラン「ペッパーランチ」が、欧州への進出を本格的に検討していることが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。日本の大手外食チェーンで欧州に進出している例は少ない。
ペッパーランチは、2020年にいきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービスから投資ファンドのJ-STARへ売却され、現在はホットパレットが運営している。
現状、日本発の大手外食ブランドがそのまま海を渡って欧州で多店舗展開できているのは、力の源ホールディングス(HD)が運営するラーメンチェーンの「一風堂」や、トリドールHDが運営するうどんチェーン「丸亀製麺」、壱番屋のカレーチェーン「CoCo壱番屋」、ギフトHDのラーメンチェーン「町田商店」がそれぞれ数店舗を展開している程度だ。日本最大の外食企業であるゼンショーHDですら、英国やスペインで現地の寿司テークアウト企業などを買収し、中食事業を展開している状態で、既存外食ブランドの展開には慎重な姿勢を見せている。
丸亀製麺はロンドンで「MARUGAME UDON」として8店舗展開している。写真はロンドンにある「MARUGAME UDON Strand」
そんなペッパーランチの欧州進出の時期はいつで、場所はどこなのか。どのような戦略を描いているのか。次ページでは候補地や出店構想とともに、その戦略の特徴や難しさを解説する。







