サイクルベースあさひPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2021年1〜2月度の専門店編だ。

サイクルベースあさひとJINSが
緊急事態宣言下でも「前年超え」できた理由

 専門店の主要5社が発表した2021年1〜2月度の月次業績データは、以下の結果となった。

○ワークマンの既存店売上高
1月度:前年同月比110.4%(10.4%増)
2月度:同96.3%(3.7%減)

○ABCマート(エービーシー・マート)の既存店売上高
1月度:前年同月比74.8%(25.2%減)
2月度:同90.2%(9.8%減)

○オートバックス(オートバックスセブン)の既存店売上高
1月度:前年同月比111.9%(11.9%増)
2月度:同99.2%(0.8%減)

○JINS(ジンズホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比95.9%(4.1%減)
2月度:同100.9%(0.9%増)

○サイクルベースあさひ(あさひ)の既存店売上高
1月度:前年同月比108.9%(8.9%増)
2月度:同月比126.8%(26.8%増)

 緊急事態宣言下の1〜2月においても、今回取り上げた5社の業績は比較的堅調だった。ABCマートは他社に比べると苦しんだが、前年実績超えも散見される。中でも、サイクルベースあさひとJINSには人気の理由がある。