JR東日本Photo:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2021年1〜2月度の鉄道(JR)編だ。

JR東海の新幹線利用は69%減
JR東・西・九州も半減で崖っぷち

 鉄道(JR)の主要4社が発表した2021年1〜2月度の月次業績データは、以下の結果となった。

○JR東日本の鉄道営業収入
1月度:前年同月比43.5%(56.5%減)
2月度:同49.3%(50.7%減)

○JR東海の新幹線の利用状況(東京口)
1月度:前年同月比25%(75%減)
2月度:同31%(69%減)

○JR西日本の運輸取扱収入
1月度:前年同月比41.1%(58.9%減)
2月度:同48.2%(51.8%減)

○JR九州の運輸取扱収入
1月度:前年同月比41.3%(58.7%減)
2月度:同49.6%(50.4%減)

 2月におけるJR東海の新幹線の利用状況は69%減となった。JR東日本、JR西日本、JR九州の鉄道営業収入や運輸取扱収入もそれぞれ50.7%減、51.8%減、50.4%減といずれも半減。崖っぷちの状況だ。