水分の正しい取り方、時間・量・温度・飲み物の種類…知らないと逆効果にもPhoto:PIXTA

 私たちが生きていくのに欠かせない水分ですが、「水分であればお水じゃなくてもいいのでは?」「冬でも氷入りじゃないとイヤだ!」「3食の食事以外、全然飲まない…」などとり方に個人のクセが出やすいもの。そこで、今回はより体に優しい水分の補給方法についてお伝えしていきます。

1日に必要な水分量は?

 私たちの体は60%以上が水でできていて、栄養素の代謝や代謝物の運搬、体温調節などにも水が関わっています。

 成人が1日に排出する水分量は呼気や汗などの不感蒸泄が0.9L、尿や便から1.6Lと言われていて、その合計は2.5Lにもなります。生命を維持するために不可欠だからこそ、日々十分な水分補給が必要なのです。

 2.5Lというと大変な量に感じますが、食事からも水分をとることができます。3食しっかりとっていれば食事からおおよそ1Lはとれますので、水分補給として必要な量は1.5~2Lになります。

 水分不足になると血流の流れを悪くしてしまうので、代謝が低下したり、便秘がちになったり、熱中症やエコノミークラス症候群、脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなります。