開けてビックリ玉手箱――。今の世の中、欲しい商品があるのなら、ネット通販のサイトで「今すぐ買う」のアイコンをポチっと押せば済む時代。ところが「何が届くか分からない」というアニメなどのグッズのサブスクリプション型のサービスがひそかに黎明期を迎えている。そんなサブスクのサービスは、新たな買い物体験として消費市場に息吹を吹き込むことになるのだろうか。(流通ジャーナリスト 森山真二)
Smarpriseの「サプライズボックス」
「福袋」のような感覚のサービス
クリスマスイブの夜、翌朝にサンタクロースさんは何を届けてくれるのか――。ワクワク、ドキドキしながら眠りについた経験はないだろうか。
そんなクリスマスイブの夜のような感情を呼び起こすようなサービスが登場して順調に売上高を伸ばしている。
Smarprise(スマープライズ、東京都渋谷区、五十嵐健社長)が展開する「サプライズボックス」がそれだ。
毎月、決まったタイミングでユーザーが好きなキャラクターの絵柄をあしらった食品だったり、日用品だったりと「何が来るのか分からない」という前提で、商品が送られてくるのだ。
まるで毎月、福袋を開けるような感覚で、ボックスを開封するという体験が味わえるサービスだ。