コロナ禍、しかも雨の中での投票となったものの、終わってみれば前回を7.81ポイント上回る38.99%の投票率となった千葉県知事選挙。ネット上では検索予測に「千葉県知事選 ヤバい」と出る、異例の話題ぶりだった。千葉県民の筆者が振り返る。(取材・文/武藤弘樹)
ネットを賑わした千葉県知事選
放送事故級の政見放送に賛否
2021年3月21日に千葉県知事選挙の投開票が行われた。3期を務めた森田健作知事が任期満了で4月に退任するため、12年ぶりの新知事を決める戦いである。結果は前千葉市長の熊谷俊人氏の圧勝となった。
今回の千葉県知事選挙についてはネットなどで話題になったのでご存じの方も多いかもしれない。過去最多の新人8人による立候補、熊谷氏が更新した過去最多となる140万超えの得票数などいくつかの話題性があったが、やはりもっとも注目されたのは怪しげな候補者が多かった点であろう。それら候補者による政見放送は「放送事故」としてネットを大いに賑わした。
話題となったのは、いわゆる独立系の候補者5人である。彼らの略歴と主張を、現在千葉県在住である筆者の個人的な感想を添えつつ、おさらいしておきたい。