食品・生鮮食品の販売で先行した
ゲンキーやコスモス薬品は順調

「ドラッグストアで生鮮?クスリと一緒に生鮮食品を買うの~」(50代主婦)と抵抗感を示していた一部の消費者も、「ドラッグストアで生鮮食品も買えれば便利」とばかりに、なじんできているという。

 実際、先行して食品、生鮮食品を扱ってきたドラッグストアチェーンが業績を伸ばしているというのが現状だ。

 例えば、北陸を地盤に、さらに東海まで勢力範囲を伸ばしているゲンキーは、実に売上高の6割が食品だ。ゲンキーの21年6月期上半期(20年7~12月)の業績は売上高が前年同期比22.7%増の691億円、営業利益が同2.88倍の32億円と急ピッチで伸ばしているのだ。

 現在、ドラッグストアチェーンが生鮮食品を拡充しているといっても、生鮮食品売り場が急ごしらえであるケースが少なくないし、もっといえば加工などは店内で行わず、業者に委託しているところが多い。だが、ゲンキーは自前で生鮮食品加工施設を設置しているというから、食品スーパーも顔負けの力の入れようだ。

 ドラッグストアの中でも、一定程度、食品の売上高比率のある業態を「フード&ドラッグ」というが、そうしたフード&ドラッグの先駆けが九州を地盤として全国展開を急いでいるコスモス薬品だ。

 同社はドラッグストア各社が調剤、化粧品カテゴリーを強化している間も、脇目を振らず、ひたすら食品部門を強化してきており、今では食品の売上高比率は57.9%(21年5月期上半期)とウエルシアHDやツルハHDなどに比べると、食品の構成比が30%以上も高い、まさにフード&ドラッグだ。

 元来、加工食品や日配食品、冷凍食品に強く、生鮮食品の取扱店はそれほど多くはなかった。

 しかし、「最近、生鮮食品の売り場が増えているようだ」と地方紙の記者が話すように、ジワジワと店舗数を増やしている模様だ(取扱店舗数などは非公表)。