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ロシア外交官がトロッコで北朝鮮を脱出

 2月25日、北朝鮮から出国するロシア外交官一家とされる映像が世界へ衝撃を与えた。その一家が手押しトロッコを使って脱出したからだ。さながら映画の1シーンのようだった。

 この映像を見た北朝鮮研究者やウオッチャーからは、「なぜか安心した」「ほのぼのさせられた」など、普段とは異なる感想も聞かれた。

 確かにトロッコ脱出したウラジスラフ・ソロキン3等書記官ら家族8人の映像は、どこか楽しげに見え、悲壮感は感じさせない。ここ最近、北朝鮮からほのぼのさせるようなニュースは皆無だったので、研究者らも余計に印象深く感じたようだ。

 外交官は、どの国でも優遇される存在である。北朝鮮も同様だ。しかし、今回のロシア外交官の北朝鮮脱出によって、北朝鮮国内で食糧や医薬品、子ども向けの衣類までもが極度に不足していることが露呈した。

  ロシアの外交官は、北朝鮮国内で最も物資が豊富に集まり、恵まれているはずの平壌(ピョンヤン)に駐在している。にもかかわらず脱出しなければならないほど、北朝鮮の生活環境は悪化している。外交官でこの状況なら、庶民の生活はさらに厳しいことは容易に想像できる。