博報堂Photo:PIXTA

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の広告編だ。

博報堂の広告収入
テレビ広告が前年実績超えでも「要注意」な理由

 博報堂DYホールディングス(HD)傘下の主要広告子会社3社(博報堂、大広、読売広告社)が発表した3月度の月次業績データ(3社の広告収入の合計値)4指標は、以下のような結果となった。

 新聞広告収入は、前年同月比113.9%(13.9%増)、雑誌広告収入は同67.7%(32.3%減)、テレビ広告収入は同101.0%(1.0%増)、ネットメディア広告収入は同112.6%(12.6%増)だった。

 新聞とネット広告が好調な一方で、不調が続いているのが雑誌広告だ。「勝ち組」と「負け組」の格差が広がっている。

 広告編に関しては、博報堂DYHD傘下の子会社3社(博報堂、大広、読売広告社)の月次業績データの合計値を使用している。「新聞」「雑誌」「テレビ」「インターネットメディア(ラジオのぞく)」の四つの媒体カテゴリー別に合計値を抽出し、比較している。