ミライザカPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の居酒屋チェーン編だ。

ワタミの「資本支援100億円」報道が
納得の理由

 居酒屋チェーンの主要4社が発表した3月度の月次業績データは、以下の結果となった。

 コロワイドグループ(コロワイド)の既存店売上高は、前年同月比95.0%(5.0%減)、ワタミの国内外食事業(既存店)は同57.9%(42.1%減)、鳥貴族の既存店売上高は同55.4%(44.6%減)、天狗グループ(テンアライド)の既存店売上高は同71.6%(28.4%減)だった。

 コロワイドグループを除く3社は、既存店売上高が前年同月比3〜4割減と大変な苦境に置かれている。しかし、「新型コロナウイルス前」まで時系列をさかのぼると、居酒屋チェーン全体が直面しているさらなる異次元の厳しさが浮き彫りになる。

 ワタミが日本政策投資銀行から100億円規模の資本支援を受ける方針であることが各種報道で取り沙汰されているが、それも納得の数字が並んでいる。