コロナショックで消費環境は激変した。旅行や外食が落ち込む一方でEコマースは絶好調と、業種によって格差が生じている。特集『戦慄のK字決算』(全17回)の#2では、100万人分の消費データを基に、小売りや外食、自動車、アパレルなど主要30業種の回復度合いを分析した。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)
30業種の消費はどう変化した?
コロナショックの勝ち組・負け組
「緊急事態宣言が明けたばかりなのに、絶望しか感じませんよ」――。
大阪など3府県に続いて東京都など3都府県の「まん延防止等重点措置」の適用が始まった4月12日、都内の飲食店の経営者はこう嘆いた。
新型コロナウイルスの感染拡大は消費環境を一変させた。外出自粛で外食や旅行業界は大打撃を受けた。アパレルや自動車など、さまざまな業種でコロナ危機が声高に叫ばれる一方で、Eコマースは絶好調など業種によって“格差”が生じている。
実際に消費はどれだけ落ち込み、どれだけ回復しているのか。K字型経済で好調な業種は何か。そこでダイヤモンド編集部は、100万人分の消費データを基に、小売りや外食、自動車、アパレルなど主要30業種の回復度合いを検証した。