「許す」というのは、相手のためだけではなく、「自分の心の平静を守る」ための秘訣だ「許す」というのは、相手のためだけではなく、「自分の心の平静を守る」ための秘訣だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト(潜在意識の権威)公認グランドマスターであり、メンタルセラピストとしても活躍する著者・井上裕之氏が、大谷翔平などのアスリートや稲盛和夫をはじめとする多くの経営者に愛読された「中村天風」の言葉の真髄をひもときます。『【1日1分中村天風】感情が人生のすべてを磨く』(青春出版社)から、抜粋再編成してご紹介します。

「感情が先、心が後」「心が先、感情が後」、どっちが正しい?

「だから人間はね、事実で幸福を感じようとしちゃいけないのよ。心の中につくっちまうんだよ、幸福の花畑を」 『心を磨く』より

 なぜ、あの人はいつも良い感情でいられるのか――。

 その理由は、心が絶対的に積極的だからです。

 私たちの前に現れる現実は、すべて自分自身の心、つまり「どんな感情で生きているか」によって形づくられます。

 心の中に消極的なものを溜め込むと、どれほど努力しても豊かな人生は訪れません。

 そこで、運命を好転させる土台となるのが、「積極精神」です。まずはあなたの心の中を、明るく朗らかで前向きな「良い感情」で満たすことから始めていきましょう。

 私たちは、「良いことが起きたら幸せ」「悪いことが起きたら不幸」と、目の前の事実に一喜一憂してしまいます。しかし、出来事や得られたものを根拠として幸せを求めてはいけません。欲しいものを手に入れた喜びを幸せの基準にすると、それを得られなかったり、失うと、たちまち不幸になってしまうからです。

 積極精神で生きる、すると、良い現実が形づくられる。先に幸福であることを感じることで、「幸福な人生が現実化する」ということです。