コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の陸運・物流編だ。
ヤマト運輸が配達21.6%増!
コロナ前比較でわかる物流「超・勝ち組」の実績
陸運・物流の主要4社が発表した3月度の月次業績データ(国内売上高、売上高、デリバリー事業取扱個数、宅配便取り扱い実績など)は、以下の結果となった。
ヤマト運輸(ヤマトホールディングス〈HD〉)の宅急便取り扱い実績は、前年同月比121.6%(21.6%増)、日本通運の国内売上高は同116.3%(16.3%増)、佐川急便(SGホールディングス〈HD〉)のデリバリー事業取扱個数は同112.7%(12.7%増)、サカイ引越センターの売上高は同104.4%(4.4%増)だった。
今回取り上げている4社全てが前年の実績を超え、コロナ禍を追い風にしているように見える。中でも、ヤマト運輸の実績は群を抜いている。