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 個人が長期にわたって資産形成を行う場合、「積立投資」は最も有効な手段と言われています。積立投資がベストな方法かどうかについては議論の分かれるところでしょうし、私自身も積立投資に一定の効果はあるものの、どんな場合でもこの方法が一番良いとは言い切れないと思っています。しかしながら、資産運用や資産形成にそれほどの時間と労力をかけられない普通のサラリーマンにとっては、かなり合理的な方法であることは間違いないでしょう。

 ただし、「積立投資」さえやっていればよいということではありません。もちろん「積立投資」そのものはやってもよいのですが、問題はそのやり方です。たとえ手軽に始められる積立投資といえども、いやむしろ“手軽に始められる”からこそ気をつけておくべきことがあります。そんな積立投資で注意しておくべきことを4つのポイントに絞ってお話したいと思います。

(1)過剰な金額でやってはいけない

 積立投資で最も大事なことは「続ける」というところにあります。マーケットの上昇や下落を的確に予測することは困難です。したがって、マーケット環境の良い時も悪いときも一定金額での投資を“続ける”からこそ、取得コストを平均化することができるのです。

 後で述べますが、市場の下落で恐ろしくなったり気分を害したりして積み立てをやめてしまうということもやるべきではありませんが、最初から背伸びをして無理な金額で積み立てをするのも考えものです。

 ただ、一方では最初から積み立てる額を強制的に少し多めにしておくべきだという考え方もあります。積立貯蓄ならそれでもよいでしょう。もし経済的に積み立てることが不可能になればいつでもやめられますし、解約をしても全く影響はないからです。