コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の食品スーパー編だ。
ライフ、マルエツ、いなげや…
総合スーパー「総崩れ」のワケ
食品スーパーの主要4社が発表した3月度の月次業績データ(既存店売上高など)は、以下の結果となった。
ライフ(ライフコーポレーション)の既存店売上高は、前年同月比94.7%(5.3%減)、マルエツ(ユナイテッド・スーパーマーケットホールディングス〈HD〉)は同89.9%(10.1%減)、いなげやは同92.6%(7.4%減)、Olympic(オリンピック)の食品部門既存店売上高は、同85.1%(14.9%減)だった。
コロナ禍によって巣ごもり需要という特需が続いていた食品スーパーだが、3月度の業績においては4社全てが前年実績を割っている。なぜだろうか。