東急・小田急ら私鉄5社、3月に「ある業績」で前年実績超えできた理由Photo:PIXTA

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の鉄道(私鉄)編だ。

東急・小田急ら私鉄5社
3月に「ある業績」で前年実績超え

 鉄道(私鉄)の主要5社が発表した3月度の月次業績データ(運賃収入、運輸収入、旅客運輸収入など)は、以下の結果となった。

 東急電鉄(東急)の運賃収入は、前年同月比94.8%(5.2%減)、小田急電鉄の運輸収入は同96.9%(3.1%減)、京王電鉄の旅客運輸収入は同95.7%(4.3%減)、東武鉄道の運輸収入は同98.1%(1.9%減)、西武鉄道(西武ホールディングス〈HD〉)の運輸収入は同97.9%(2.1%減)だった。

 私鉄5社は月次業績データで前年同月比2〜5%減で踏みとどまっている状況だ。コロナ禍で人の移動は激減しているはずだが、実は「ある業績」において5社全てが「前年超え」を果たしている。