JR東海の2021年3月期予想売上高は前期から半減。JR東日本よりも、JR西日本よりも、JR九州よりも、そして私鉄大手よりも落ち込みが大きい。それでも最も強気でいられるのはなぜか。各社が大打撃を受けたホテル事業から「強者の論理」が見て取れる。特集『戦慄のK字決算』(全17回)の#1では、鉄道業界の「強者」に迫る。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
JR東海は設備投資7年連続最高
売上高半減でも強気
東海旅客鉄道(JR東海)は3月、2022年3月期の設備投資を前期よりも増やすことを明らかにした。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて鉄道業界が苦境に立つ中、他の鉄道大手はこぞって設備投資を抑制している。それでもJR東海は7年連続で設備投資の最高額を更新し、群を抜いて強気だ。21年3月期予想売上高は前期から半減し、鉄道大手の中で最も落ち込みが大きいにもかかわらずだ。
なぜJR東海は強気なのか。