KeePerPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度のその他サービス編だ。

スタジオアリスの3月売上28%増と
洗車のキーパーの売上29%増に「大差」がある理由

 その他サービスの主要4社が発表した3月度の月次業績データ(既存店売上高、国内売上高、パーキング業績など)は、以下の結果となった。

 タイムズ(パーク24)のパーキング業績は、前年同月比102.9%(2.9%増)、QBハウス(キュービーネットホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は同98.6%(1.4%減)、スタジオアリスの国内売上高は同128.7%(28.7%増)、キーパー(KeePer技研)の既存店売上高は同129.5%(29.5%増)だった。

 写真館チェーンのスタジオアリスと、洗車専門店のキーパーが前年実績を大幅に超えている。しかし、詳細を見ていくと両社が置かれた状況の違いが見えてくる。

 実は、スタジオアリスとキーパーでは実績増における「価値の重み」が違うのだ。