米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)の新型コロナワクチンを巡り、米保健当局は当初血栓のリスクを警告するだけにとどめようとしていたものの、医師が不適切な治療を施す懸念があるとして接種の一時停止に踏み切ったことが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。  関係者らによれば、米保健当局は4週間にわたり、英製薬大手アストラゼネカ製ワクチンを接種した人に似たような血栓の症状が欧州で確認されていたことを警戒。ワクチンの安全性に関する国内のデータベースを調べ、大きな懸念のある事例を複数確認したものの、どのような対応を取るか議論したという。