【ブリュッセル】ロシアに対する警戒が高まる中、欧州諸国の一部はここにきて、バイデン米政権にならい、強硬姿勢に傾きつつある。一方、主要国のフランス、ドイツは対話重視をなお崩しておらず、域内で温度差が生じている。  ロシアは足元、ウクライナ国境付近で軍備増強に動いているほか、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の健康問題を巡っても、各国との緊張を高めている。  こうした中、チェコ共和国とポーランドはこのほど、ロシア政府が両国内で違法行為をしていたとして、ロシア外交官を追放した。