新卒採用では売り手市場が終焉し、就職活動のオンライン化も進む。そんな環境下で学生の人気を集めた企業はどこか?全3回にわたってお届けする特集『就職人気企業ランキング2022年卒・就活後半戦調査』#1では、2022年卒の「文系男子」を対象に人気ランキングを作成した。(調査・分析/株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース経営企画室 室長 高村太朗)
就職人気企業ランキング22年卒後半戦
文系男子に人気の企業は?
コロナ禍の就活戦線をくぐり抜け、今年4月に入社した2021年卒大学生の就職内定率は、2月1日時点で89.5%(厚生労働省・文部科学省調査)と10年ぶりに前年同時期を下回った。これまでは少子高齢化による若年労働者不足のため、長く「売り手市場」が継続してきた。しかし新型コロナウイルスの感染拡大が業績を直撃した旅行・航空業界をはじめ、採用を中止・抑制する企業が続出。一転して学生にとって厳しい環境になった。
加えて、感染拡大防止に配慮して、インターンシップから企業セミナー、面接選考に至るまでの企業と学生のあらゆる接点がオンライン対応となり、就職活動は大きく変貌を遂げた。
遠隔で大学の授業を受けることが当たり前となり、オンラインツールを使用したコミュニケーションにも慣れているはずの22年卒大学生だが、「オンライン説明会では集中力が続かず、会社のことを正しく理解できているのか不安」「オフィスを訪問できず、会社の雰囲気が分からない」「働くイメージがうまくつかめない」といった戸惑いの声も聞こえてくる。
政府主導の就活ルールでは、採用広報開始は3月、採用選考開始は6月と定められているが、ダイヤモンド・ヒューマンリソースが4月上旬に実施した学生モニターアンケートでは14.6%の学生が内定を獲得したと回答しており、速いペースで就職活動が進んでいる様子がうかがえる。
こうした変化の中で企業はどのようにプロモーションを展開し、学生の意識はどう変化したか。「就職人気企業ランキング22年卒 後半戦」の結果を基に探っていこう。今回は【文系男子ベスト200】をお届けする。