リモート営業を成功させる上で重要な一つがカメラ映りだ。どうすれば顧客の印象を高めることができるか、その具体的な方法を解説する。(TEAM Z代表/営業戦略クリエイター 財津 優)
言葉で伝わる情報は
わずか7%という事実
今回は、Web会議システムの上手な活用方法について説明してまいります。
さて、あなたは「メラビアンの法則」をご存じでしょうか?
これは、人がコミュニケーションを取る際に、どのような情報に基づいて相手の印象を決定するのかを示した法則です。
視覚・聴覚・言語の各情報から影響を受ける割合は次のようになるとされています。
●視覚情報(見た目やしぐさなど)………55%
●聴覚情報(声の大きさや速さ、口調など)………38%
●言語情報(会話の内容や意味など)………7%
つまり、私たちが相手の印象を決める際の要素は、見た目や声などの視覚・聴覚から入る情報が大半であり、会話の中身自体は実はほとんど関係がありません。
対面営業の際に多くの営業マンが、最も重視していた商談の内容という「言語情報」が与える顧客への影響は、驚くことにわずか7%でしかないのです。
それとは逆に「視覚情報」、は55%と最も高い割合です。
そう考えると、何を重要視すれば商談の成功確率が上がるかは、おのずと決まってきます。