クーパーSEは、MINI唯一の “電動車”。1.5Lターボ(136ps)とモーター(88ps)を搭載。1充電で53kmEV走行できる“楽しい”環境対応モデルだ。
圧倒的な速さが
楽しめるマルチ派
ユニオンジャック柄のリアランプを採用するなど、各部をリファインした最新MINIクロスオーバーの中で、注目度を高めているのがクーパーSEである。クーパーSEは、MINIラインアップ唯一のPHV(=電動車)。1.5Lの直3ターボ(136ps/220Nm)とモーター(88ps/165Nm)を組み合わせ、1充電当たり53.0km(WLTCモード)のEV走行距離を実現した。日本の一般ユーザーの一日当たりの平均走行距離は50km以下だから、日常ユースを電気だけで走れる環境対応車である。そのうえMINIらしく、パフォーマンスは強力。システム総合出力/トルクは224ps/385Nmに達する。その気になれば圧倒的な速さが楽しめるマルチ派でもある。
PHVモードは、MAX・eドライブ/オートeドライブ/SAVEの3種。デフォルトはバッテリー容量がある限り、電気で走るMAX・eドライブ。この状態でのドライビングはリアルEV。静かでスムーズな先進ドライビングが楽しめる。モーターの最大トルクは165Nmだから、さほどパワフルな印象はないものの加速力は十分。スムーズに周囲の流れに乗り、リードできる。ただし、あまりに洗練されているためMINIらしいライブな味わいは希薄。そこが玉にキズだ。