キャッシュレス決済で絶対やってはいけない4つのこと、「貧乏予備軍」の特徴は?Photo:PIXTA

クレジットカード、電子マネー、QRコード・バーコード…。国によるポイント還元策やコロナ禍によってキャッシュレス決済の普及が加速した。身近になった今だからこそ、キャッシュレス決済の使い方によっては「貧乏予備軍」、つまり「お金が貯まりにくい人」になりかねない。「お金持ち予備軍」になるために「絶対やってはいけない4つのこと」を伝授する。(生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)

キャッシュレス決済における
「お金持ち予備軍」「貧乏予備軍」の特徴

 キャッシュレス決済の利用が増えている。

 キャッシュレス推進協議会が2020年に公表した「キャッシュレス・ロードマップ2020」内に、17年時点の世界主要11カ国のキャッシュレス決済比率が載っているが、その中でのトップは韓国で97.7%。それに続くのが、あくまで参考値だが中国の70.2%、その次はカナダで62.1%だ。

 日本は21.4%で11カ国中10位。その下はドイツ(16.6%)しかない。

 ところが、この1年半ほどの間に状況は大きく変わった。

 政府がキャッシュレス決済の普及策として、消費税の増税後の景気対策として大規模なポイント還元を実施。さらに、その間に新型コロナウイルスの感染が拡大して、支払い時に現金に触れる機会を極力減らしたい人が急増した。キャッシュレス決済はこの1年で普及が進んだと思われる(20年の利用データはまだ発表されていない)。

「お金持ち予備軍」になるために
絶対やってはいけない4つのこと

 クレジットカード以外にも、電子マネー、QRコード・バーコードで支払うスマートフォン決済アプリなど、多様な決済手段が出てきている。ファイナンシャルプランナーとして長年多くの相談者の家計を見続けている経験からいうと、決済手段の種類を増やすほどお金の管理が煩雑になり、「貧乏予備軍」つまり、「お金が貯まりにくい人」になる傾向がある。

 キャッシュレス決済が身近なものになった今だからこそ、うまく生活に組み入れるコツを身に付けたい。各種キャッシュレス決済を活用しつつも「お金持ち予備軍」になることを目指そう。そのために「絶対にやってはいけない4つのこと」を伝授する。