巣ごもり生活はいつ終わるのか? こうなったら志麻さんレシピで笑顔になるっきゃない。
休みの日こそ、いつもの冷蔵庫の食材が簡単! 贅沢レシピに大変身! もう献立に迷わない!
このたび「第13回ベストマザー賞2021」の「特別部門」を受賞し、またまた話題沸騰中の「伝説の家政婦」志麻さんの処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』がついに22刷・18万部を突破。「料理レシピ本大賞料理部門」にも入賞した世界に1つだけの処女作だ。
さらに、『厨房から台所へ――志麻さんの思い出レシピ31』の勢いも止まらない。
こちらは数ある志麻さん本でも初の“エッセイ風レシピ本”という新境地を開拓。
読売新聞書評で「20代の志麻さんは、傷だらけになっても走ろうとしていた。切なすぎて胸が痛い」「食べたものは体になり、心になり、人生をつくる」と東大教授に絶賛された。
ふだんお家で食べたことのない「タンドリーチキン」、「農家の野菜スープ」、「ラタトゥイユ」、「豚肉のビール煮」、「お米のニース風サラダ」、「ローストビーフ」、「アッシ・パルマンティエ」、「ハヤシライス」、「メンチカツ」、「チョコレートムース」など、フランス家庭料理から、和洋中、エスニック、おやつまで秘伝のレシピが多数収録され、ふだん料理をしない人でも、手早く簡単に作れてしまうというから驚きだ。
冷蔵庫にあるふつうの食材が、なぜ、ワンランク上の「簡単!贅沢レシピ」に変身するのか?
これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
なぜ、志麻さんの料理はみんなを笑顔にするのか。
今回は「作りおき料理を身軽にするための知恵」を志麻さんに語っていただこう。
今回は、志麻さんがフランスの調理師学校を経て、日本で最初に働いた有名フランスレストランで一緒に働き、「プロフェッショナル仕事の流儀」にもチラッと登場した素敵なフランス料理店に勤める矢島さんにご登場いただこう。(撮影:新居明子、構成:寺田庸二)――(こちらは2018年8月5日付け記事を再掲載したものです)

私たちを支えていた
お店のポリシー

編集:「前回、志麻さんの有名フランス料理店1年目のエピソードをお聞きしました。矢島さんは、大変なことがあっても辞めようと思ったことはなかった、とおっしゃっていましたね。どうしてだったんですか?」

矢島:「きっと志麻ちゃんも同じだと思いますが、その時、私たちは、オーナーシェフのどーんとしたフランス料理のポリシー、料理の在り方に惚れ込んでいたんだと思います。
 フランス料理店には意外とそういうところが多そうで少ないんです。私と志麻ちゃんがいたお店は、フランス料理の王道を真っ正直で行っていた。
 そしてなによりも、私自身、心底ここの料理が大好きで、心からお客様に食べていただきたいと思うからこそ、このお店に、何が何でも入りたかった、というのが大きかったですね」