ジョー・バイデン米大統領は、好戦的な態度を強める中国に対抗するため、米国の伝統的な同盟国と協力したいと考えている。欧州連合(EU)が独自の道を歩もうとしている中、大西洋同盟を復活させる上で中国が一役買っている。  EU欧州委員会のバルディス・ドムブロフスキス委員(通商担当)は4日、AFP通信の取材で「われわれは現在、ある意味(中略)欧州委員会側からの政治的な働きかけを中断している」とし、「協定の批准を促す環境にない」と述べた。同氏が言及しているのは、欧州と中国が互いの市場へのアクセスを拡大することを目的とした「包括的投資協定」のことだ。