ソーシャルゲームは一度ハマると底なし沼…。それゆえに警戒して「無課金」を続けるユーザーも多いところだが、一線を越えるのはどのような瞬間なのか。(フリーライター 武藤弘樹)
スマホの存在感が高まる自粛期間
ソーシャルゲームも依然として人気
おうち時間が増える生活の中で、スマホはぬるま湯につかったような安寧の時間をたっぷりと提供してくれる。人によっては神の、もしくは悪魔のガジェットである。
スマホで何をするか、時間の割り振り方は人それぞれだが、SNS、ネットサーフィン、動画視聴、マンガなどで楽しんでいる人が多いだろう。ゲームも代表的なコンテンツの一つだ。
スマホでプレーできるゲームもいろいろだが、その中でも人気を博しているのが、ネットを介してみんなでワイワイやる類いのゲーム、通称“ソシャゲ”(ソーシャルゲームの略)だ。従来のゲームのあり方を大幅に変えた課金システムは、このジャンルで頻繁に導入されている。
※なお、“課金”という言葉は最近では「ゲーム会社にお金を支払う」というように、支払う側の行為を示す言葉として広く使われているが、本来これは誤用で、正しい意味は「支払いを課すこと」であるらしい。用例は「家賃が課金される」となる。本稿ではここから先、誤用の方の“課金”について、基本的に「入金」と表記したい。
子どもは入金をするにも親の承諾が必要だが、大人は何をするにも自己責任であり、つまり入金するもしないも自由である。
その実態をいくつか紹介したい。