2019年に公開され、大きな物議を醸した映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』がネットフリックスで配信された。そして、非難の第2波が起こり始めている。あなたはもう見たか。それともこれから見るだろうか。これを機に視聴したライターが思うところをつづる。(フリーライター 武藤弘樹)
問題作として注目されていた
映画版ドラクエがネトフリに上陸
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が動画配信サービス・Netflix(ネットフリックス、以下ネトフリ)にコンテンツとして追加された。
この作品は国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズの5作目『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以下『ドラクエ5』)をベースにしたCGアニメ映画である。
同作は公開された2019年8月当時、賛否両論を巻き起こした。というか、かなり非難されて話題になっていた。映画.com(映画関連情報サイト)上での評価は現時点(2021年2月25日)で全1092件、星平均が2.2点(5点満点)で、なかなか厳しいものとなっている。
ここ数日ネトフリ効果で新たに見た人たちが各所で感想を投稿していて、非難の第2波が訪れている。少年時代に『ドラクエ5』で遊んだ身としても気になる映画であり、ネトフリで見られるというのだからもはや未視聴のままでいる道理はない。どんな作品か、そして酷評を受けている理由は何なのかを探るべく、ついにこの問題作の視聴に至った。
これから視聴する人もいると思うので、本稿では極力ネタバレは避けるつもりであるが、内容・展開に触れている部分もあるので、その点ご注意いただきたい。