「運がよくなりたい」「いい人に巡り合いたい」「幸せな人生を送りたい」、誰もが願うことだろう。2021年3月31日、2021年に1回しか来ない、最強の運気アップの日に発売された『SHOCK EYEの強運思考』は発売即重版。テレビ、新聞、ラジオ等幅広く紹介され、早くも話題沸騰の一冊。本書は、著者である湘南乃風のメンバー・SHOCK EYE氏による強運を引き寄せる思考法がまとめられている。
人によっては、不幸、マイナス、ネガティブに映ることでも、自分がそう思わないなら、それが絶対に正しい。今すぐ答えを求めないことで、いくらでも未来は変えられる。

【歩くパワースポット】正解のない肩書きに魅力を感じている理由撮影/菊地英二

答え合わせをしないことも素敵だ

 ものの価値は曖昧だ。自分がどんな価値を見出し、そこにどんな説明文を添えるかによって、見られ方が変わる。絵につける解説も、何を書くかによって、世紀の芸術品になるのか、駄作になるのかがが変わる。価値があるかないかなんて紙一重だ。

 でも、人が思いを込めて作ったものって、本当にパワーがあると思う。

 たとえばレオナルド・ダ・ヴィンチ作の名画『モナリザ』。こんなに長い間、人を魅了し続けているのは、作品に対する作者の思いと、その絵に乗っかっている人々の思いが、目に見えないオーラみたいなものになって、「これはヤバいものだ」「なんだかわからないけどすごい!」みたいな、動物的な勘に訴えるものになっているのだと思う。

 神社も一緒。人の思いがその場所に乗っかっているから、それが気配としてたまっている。気持ちいい場所だという思いがたまることもあるし、怖い気配がたまることもある。目に見えないものの話だから不確かだけど……。

 人が丹念に作ったものからも気配を感じる。何かわからないけれど、「すごいことをしないと作れないよな」っていう感覚、気配。漫画に出てくる「念」とか「スタンド」のような解釈もあるけど、ああいう描写が成立するのって、つまり「そういうものを人が感じているから」だと思う。

 分析したら、何か物質でも出ているのかもしれない。でも僕は、その答え合わせをしないからこそ、素敵なんじゃないかと思っている。

 歩くパワースポットっていう、正解のない肩書きに僕が魅力を感じているのは、誰もつかんだことのない感覚や、誰も見たことがない光景に出合えるかもしれないとワクワクできるからだ。

 歌作りにも似た感覚がある。もがいて作り上げて、さらに歌った先の世界があるのが面白い。歌えば歌うほど、マインドによって違うものになっていくのだから……。