答えは、「感情の暴走は言動の暴走につながる」です。自分の気もち、自分の心はどうですか?皆さんの感情はどうですか?今日の朝どうでしたか?朝起きて、今日これからやることは、これとこれとこれで……と、行動に意識を向けるけど、自分の気もちには意識がいかないのが普通です。

 今こんな気もちでいるな。こんな感情がいま自分の中にあるな。って、意識を一回自分の気もちに向けてみる。感情に無頓着だと、感情にふりまわされて、感情、気もちのままに爆発暴走し始めます。

 そうすると、言動も暴走し始めます。暴言を吐いて暴れたり、手が出てしまったり、自分でももう止められなくなってしまいます。だからこそ、周りの人にも自分にも「感情の暴走は言動の暴走につながる」ということを忘れないでほしいのです。

 もちろん感情は暴走してもしかたがない。自分の内面で日常茶飯事に起きていて、ある意味、自己防衛のひとつですから。私だって、感情がムカつくし、腹立つし、イライラするし、怒るし、暴走しそうになります。

 そのときに、「ああ、今怒ってる」「ムカムカしてるぞ」「やばい、やばい」って、現状を否定せずに「いま、そこにある事実」として見られるかどうか。感情は感情であって、あなた自身ではないから。いいも悪いもありません。いい悪いではなく、「いま、こういう気もちなんだな」と、事実としてまず気づいて受け止めることが重要です。

 すると、この状況で何かやってもうまくいかないぞ、いい結果はないなという思考回路が働きだします。だったら、その感情を、どうすれば穏やかになるかなと。その方法を考えはじめれば、リカバリーできるんです。

 私たちのまわりには、楽しくさせてくれたり、笑顔に穏やかにしてくれる人がいる半面、傷つけ、苦しめる、そんな人や環境もいっぱいあります。そういう中で日々、私たちは生きています。だからこそ自分の気もちを自分で守ることが大切ではないでしょうか。