テニスの大坂なおみ選手は今週、多くの職場では考えられないことをした。うつや社交不安に苦しんでいることを告白し、プロテニスプレーヤーの仕事には不可欠と一部の人たちがみなす記者会見を行うことができないと明らかにした。現在23歳で年収世界トップの女性アスリートである大坂選手は典型的な職業人ではないし、テニスの全仏オープンは従来の職場とも異なる。しかし、大坂選手の自身のメンタルヘルス問題に関する率直さは、そうした問題について比較的あけすけな若い世代が労働力に加わる中、企業がますます直面するようになっている私的な問題が公になった一例だ。企業は近年、メンタルヘルス面の支援やサービスに力を入れ、従業員のニーズに適応しようとしている。しかし、大坂選手の発表とその後の全仏オープン棄権は、とりわけ悩ましい問題にスポットライトを当てることになった。個人のメンタルヘルスニーズがその人の仕事の一部をこなす能力に影響する場合、どう対応すればいいのかという問題だ。
メンタルヘルスが仕事に影響、企業はどうする?
大坂なおみ選手の全仏オープン棄権のような私的な問題に、多くの企業が直面している
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