中国不動産の恒大、永遠に続く立て直し
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――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 犬はほえる、馬はいななく。そして投資家は、中国で最も債務負担の大きい不動産デベロッパーを巡り財務の健全性を懸念する――。このパターンはほとんど不気味なほどに日常茶飯事となっているが、不動産開発大手の中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)を取り巻く新たな波乱はそれでも注目に値する。

 目下の問題には、同社が5年前に株式を取得し始めた地方銀行、盛京銀行との関係が絡んでいる。中国本土のメディアによると、規制当局は盛京と中国恒大の取引について調査中だ。当局は先週、一部の中小銀行が大手銀行による不動産融資の抑制を利用して、自らエクスポージャーを拡大していると警告した。

 中国恒大は7日、盛京との財務上のつながりは法的に問題ないと述べた。許家印会長は先週、不動産デベロッパーのレバレッジに対し政府が定める「三道紅線」(3本のレッドライン)について、月内にその一つを達成すると約束。直近の年次報告書で示した計画を強化した。

 市場は全てが順調と完全には確信していないようだ。来年3月に満期を迎える中国恒大のドル建て債の利回りは4日の市場で19.80%に達した。同社の財務見通しを巡るパニックを背景に昨年9月につけた30%近い水準ははるかに下回るものの、過去2週間で10ポイント余り上昇している。