興奮する、とあるおじさん
『ドラクエ』『ファイナルファンタジー』を超えるRPGに出合う

 RPGは、いにしえより伝わる鉄板の王道ジャンルの一つであり、ファミコン世代であるならば『ドラクエ』シリーズと『ファイナルファンタジー』シリーズの洗礼を強く受けてきたであろうことは、異論をまたない。さらにいえば、『ファイナルファンタジー』の略し方を『FF』とするか『ファイファン』とするかで、もめた経験が必ずや一度はあるはずである。

 あの2シリーズのおかげで非常に素晴らしい少年時代を過ごさせてもらったと思える身だが、あのゲームをプレーした体験はやはり強烈で、『ドラクエ』や『FF』を超える作品にはそうは出合えない。この2シリーズが、少年時代の思い出として美化されている部分もあるかもしれない。

 しかしある日、同年代の知人が“神ゲー”に出合ったと言う。いわく「『ドラクエ』と『FF』を足して割らずに、『クロノ・トリガー(人気RPG)』を掛けた面白さ」と大絶賛する。この知人はドラクエとFFをはた目から見て神とあがめている節があったので、彼をしてそこまで言わせるのはどれほどのものかと興味を持ち、プレーしてみることにした。

 『アナザーエデン 時空を超える猫』(以下、アナザーエデン)という、アプリをインストールしてプレーするタイプのスマホゲームである。同タイトルはGoogle Play「ベスト オブ 2017」ゲームクリエイティブ部門大賞受賞、サウンドトラックがiTunesサウンドトラックアルバムチャート1位を獲得するなど、結構な箔をつけている。

 他人から何か勧められたときは「どれどれ」とまずは腕組みをして様子見から入ってしまう性格なので、好意的な姿勢のユーザーであるとはあまりいえないであろう。しかし面白ければ、すぐにでも没頭する心の準備はできている。

 そしてまだプレー時間をあまり確保できていない段階での感想にはなるが、「たしかに面白く、そしてこれからめちゃくちゃ面白くなりそう」であった。