ダイヤモンド決算報#化学Photo:PIXTA

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、信越化学工業や三菱ケミカルホールディングスなど化学業界の主要企業5社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

日本ペイントHD、4割超の増収
化学業界の現状は?

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下の化学業界の5社。対象期間は21年1~3月の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・信越化学工業
 増収率:10.0%(四半期の売上高4065億円)
・日本ペイントホールディングス
 増収率:42.1%(四半期の売上収益2314億円)
・旭化成
 増収率:1.1%(四半期の売上高5694億円)
・三菱ケミカルホールディングス
 増収率:6.2%(四半期の売上収益9021億円)
・東レ
 増収率:2.9%(四半期の売上収益5194億円)

 次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。