矢沢永吉に触発された
「D to C」×「サブスクリプション」モデルとは?

 当社は「悩みを解決する商品」を開発し、お客様に届ける。

 お客様に商品をきちんと使ってもらえるよう工夫した説明書もつける。

 無料カウンセリング相談もやっている。一回買ってくれたお客様とは一生おつき合いするつもりだ。

 私自身、商品に対して責任を持って販売しようという気持ちは創業当初から強かった。

 取扱商品をきちんと選び、わかりやすく説明し、お客様に心底満足していただきたい。

 だが、商品数が増えると責任の量も増えていく。

 北海道の特産品を扱っていたときには、「このまま商品数が増えていくと手に負えない」と感じていた。

 そんな時期に、オリゴ糖でつくられた「便通を改善する」健康食品に出合い、これが爆発的に売れた。

 詳しくは本書第4章で述べるが、その後も堅調に売れ続けた。

 その頃読んでいた何かの本に、矢沢永吉さんの言葉が書かれていた。

 それは「一回レコードを買ってくれたお客様とは一生つき合っていく」という趣旨のセリフだった。

 私も、うちの商品を一回買ってくれた人とは一生つき合うつもりでやっていこうと思った。

 こうして「北の達人」の事業モデルが確立された。

 ひと言で言えば、「D to C」×「サブスクリプション」だ。

 D to Cとは「Direct to Consumer」の略で、自社ブランド商品を、ネットを活用して直接顧客に販売するビジネスモデルだ。

 サブスクリプションは、アプリに対する毎月の課金をイメージする人が多いが、当社の場合、定期購入を指している。

 取扱商品は、健康食品、化粧品など1ヵ月で使い終わるものだ。だからお客様に気に入ってもらえば、毎月購入していただける。

 品質の高い商品でロングセラーを狙うビジネスモデルで、定期購入による売上比率は約7割と高い。

 これが利益を生み出す源泉になっている。