オリンパスが四半期売上高2ケタ増、「カメラ撤退」後も人員・事業を高速再編Photo:123RF

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、テルモ、オリンパスなど医療機器業界の3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

3社とも増収
医療機器業界の現在地は?

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下の医療機器業界の主要企業3社。対象期間は21年1~3月の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・テルモ
 増収率:4.1%(四半期の売上収益1652億円)
・オリンパス
 増収率:11.9%(四半期の売上高2170億円)
・シスメックス
 増収率:11.2%(四半期の売上高932億円)

 次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。