ダイヤモンド決算報#自動車部品Photo:123RF

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、デンソーやブリヂストンなど自動車・自転車部品/産業車両業界の7社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

シマノは前年同期比64.4%増!
その理由とは?

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の自動車・自転車部品/産業車両業界7社。対象期間は21年1~3月の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・デンソー
 増収率:13.5%(四半期の売上収益1兆4281億円)
・ブリヂストン
 増収率:7.2%(四半期の売上収益7569億円)
・豊田自動織機
 増収率:8.7%(四半期の売上高5947億円)
・シマノ
 増収率:64.4%(四半期の売上高1264億円)
・住友電気工業
 増収率:8.7%(四半期の売上高8565億円)
・アイシン
 増収率:11.9%(四半期の売上収益1兆213億円)
・小糸製作所
 増収率:5.3%(四半期の売上高2069億円)

 次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。